研磨の落とし穴


研磨=物の表面を滑らかに研ぎ磨く事=削ってる事ですね。キズを消すにはキズの深さまで削ってキズを、キズで、消すというこです。どれだけ細かく研磨しても、厳密には細かく研磨したキズが入っているという事になります。
それを埋めて見えにくくする為に、ワックスやポリマー成分が入っており、研磨した後などスッキリした状態に見えるのです。
しかし、埋めている以上は雨・紫外線・洗車による摩擦などで、埋めている成分が取れれば研磨キズが出てくることになります。こうならない為にも研磨後はしっかりコーティングを施工する必要があるのです。

 


研磨は必要なのですが・ 研磨は確かに車を綺麗に維持していくには必要な時もあります。
ですが研磨という作業に、塗装を良くするメリットはありません。メリットがあるとすれば見た目の視覚効果が良くなることでしょう。
塗装を研磨するとどうなっていくかというと・・・
上画像は購入した代車なのですが、当時は何もなく黒々していました。が・・
しかし、数回検証などで研磨を繰り返した後、少しずつ塗装に異変が・・数ヶ月すると塗装が剥がれだし(塗装剥離)画像のようになってしまいました(涙 
塗装の薄い軽四・古い年式等悪い条件が重なっていたのも原因です。


現在の塗装昔に比べれば今の塗装はしっかりしています。ですが、所詮、塗装なのです。1ミリにも満たない極薄い塗装。そんな塗装を新車・中古車構わず研磨して「鏡面加工・キズ無しツルピカ」にするのがコーティングの究極・当たり前だと・・言う方々もいっらしゃいます。
他店で研磨された車など入庫してくる事もあるのですが、塗装を測る膜圧計などで調べるとビックリする位薄くなってる事があります。もう磨けないです・・・磨けば下地が出ますから・・(汗 まだ新車から2~3年なのに・・。 
研磨を否定するつもりはないんです。ただ、お客さんが何年車を綺麗に維持していきたいのか、どれ位綺麗にしたいのか話し合ってから、研磨をしないと後がなくなるということです。一時的な綺麗より継続的な綺麗を、考えて施工していきたいと思っています。


施工方法は1台1台違うのです。ただ単に「ピカピカに真心込めて磨いてコーティングやります!」それだけではプロとして説明不足ではないのでしょうか?
ここはもう塗装が薄いのであまり磨けません!「このダメージは無理に除去しない方が良い」とか・・・施工に入る前に施工についての説明が、大事だと私は思います。
綺麗に仕上げるのは当たり前ですし、プロとして当然だと私は思います。


磨き後↓


キレイに仕上げる事は当たり前こんな感じの仕上がりは他店でもやってくれると思います。しかし、この施工後の状態を施工前に戻さないようにするのがコーティング専門店の仕事だと思っています。キズが付いたから研磨、またキズが付いたから研磨・・・・・この繰り返しをいつまでやるつもりですか?限りある塗装です。研磨すればするほど弱くなり汚れやすく・キズ付きやすくなります。そして、いずれ下地も出てくるでしょう。こうならない為にも定期的なケアが必要なのです。ご自分で出来る方は良いです。しかし、自信のない方はプロの任せるが綺麗への近道ではないでしょうか?!